

知らないことテストしたってできるわけないわよね?




そうですよね💦 でも、知らないことをテストするだけで、点数が約20%も上がったらしいんです!


え?知らないテストなのに?どういうことかしら.....
簡単に言えば、テストしながら答えを覚える
とうことなんですが。
この話に行く前に、衝撃的な出来事があったので振り返ります。
学生当時、カツノリは先生になるために試験の5ヶ月前から勉強をしていたときのことです。
ほとんどの学生がテキストを使って勉強する中
カツノリの知人は、テキストなんて使わず、はじめから過去問ばかり解いていたんです。
教育法規の「ほ」の字も知らぬまま。
こんなんで大丈夫か?と正直思いました。
だって、誰も、授業も受けずにテストしませんよね?
もし学校で、習ってないことがテストに出たら生徒からブーブー文句がでるはず...😭
なんでかな〜?
いや、それだと全然わかんないでしょ?
しかし、結果は全く違ったものになりました。
その知人は、就活で忙しくたった2ヶ月前からしか勉強できていないにもかかわらず
テスト本番では、90%の点数をとってしまったんです....
恥ずかしながらカツノリは75%💦
その時、私は「やっぱ頭いい人はいいよな〜」なんて、漠然とうらやましく思っていましたが
能力が高いとか低いとかそういうことじゃなかったんです。
実は、この方法が能力が高い、低いに関わらず成績が伸びる方法だったことがわかりました!!
知ってか、知らずかその知人の実践していることは科学で裏付けされた方法であったことがわかり、結果も納得できました。




テキストで学んでから、問題に取り組んだ人💦


過去問から取り組んだ人✨
どちらを選ぶかは、あなたのの自由ですが
たったこれだけで、テストの明暗を分けたんです。
ということで、今回は
これから紹介する方法を使わなければ、
テストの点数は今よりも約20%損するかも!
他にもパパッと効果を出すHow toを紹介しているので興味があればいかがですか。http://katsulife2nd.com/distributed_learning/
ではさっそく、先人たちの叡智を学んでいきましょう!
目次
【広島大学】間違えば間違うほど効果は上がる?!プレテストの効果
近年では、テストを受けるだけで、記憶力を高めると言われています。
また、昔は「事前テスト」で正解した問題だけに記憶の促進効果があると言われていましたが、
むしろ間違った方が、正しい答えを覚えるのに効果的だったんじゃないの?ということが分かってきました。
(Unsuccessful retrieval attempts enhance subsequent learning.)
さらに、テストを事前に受けることは、何回も学習することと同じくらい効果的とも言われており
「テスト効果」とも呼ばれ多くの研究が行われています。
今回紹介するのは
2015年に広島大学大学院の田中紗枝子さんが行った
【事前テストと記憶定着 : 対連合学習を用いたプレテスト効果の検討 <論文>】
で明らかになったことです。
1.比較実験 「プレテスト(有)」VS「プレテスト(無)」
まずはじめに、大学生・大学院生24名に日本語60単語を一定時間で学習してもらいます。
グループごとに学習方法を指定し、あとから受けるテストでどのような効果が得られるのかを実験したものです。
1.対象・内容
対象 | 大学生・大学院生24人(19歳〜25歳 男性9名、女性15名) |
内容 | 日本語60単語を記憶する(円満、進歩、きつね、夜など) |
この研究では19歳〜25歳の大学生24人の男女を対象として、
日本語60単語を記憶してもらいました。
2.方法
グループ分け | 勉強方法の条件 | 効果の確認方法 |
グループA | プレテスト(7秒)+単語学習(5秒)✖️ 60単語 | 学習後5分間 暗記課題とは全く関係のない 暗算問題に取り組む。 その後、テストを行う。 |
グループB | 単語学習(5秒) ✖️ 60単語 |
参加者を2つのグループに分けます。
グループA:プレテスト(7秒) + 単語学習(5秒)✖️ 60単語
グループB:単語学習(5秒) ✖️ 60単語
以上の条件で学習を行います。
単語学習の方法
グループAでは、単語学習を始める前に以下のようなプレテストを行い、□の中に当てはまる言葉を予想し、7秒以内で答えてもらいます。
その後、答えを提示し□内の単語を5秒以内で記憶してもらいます。
グループBでは、以下のように単語を示し、5秒以内で□の言葉を記憶してもらいます。
A・Bどちらのグループも、記憶する単語が表示されるのは5秒間だけです。
テストの方法
このプレテスト学習法を実践したのち
一旦、実験内容を忘れてもらうために、課題の単語とは全く関係のない暗算問題に5分間取り組んでもらいました。
その後、7秒以内に□に当てはまる単語を口頭で答える記憶テストが行われました。
※テストは60単語あります。一問7秒以内に答え、0.5秒後に次の問題が出題されます。
3.結果
テスト結果は以下の通りです。
グループ | 平均正答率 |
グループA(プレテスト有) | 88%(96%〜60%) |
グループB(プレテスト無) | 72%(95%〜43%) |
プレテストを行ったグループAが、16%ほど多く正答できたという結果が出ています。
この実験では、60単語出題されたので、
その差はなんと9.6単語!!
驚くべき差ですね。
さらに、同じグループ内でも成績に差が開いていますが、
その成績差が一番大きかったのはプレテストをしなかったグループB。
正答率43%の人から正答率95%の人まで幅広くいました。
グループAは60%〜96%なのでプレテストを行うだけで下位層が減少しています。
この原因を、著者は以下のように分析しています。
つまり、プレテスト効果がワーキングメモリ容量の小さい人にとって、より有効である可能性が示唆されたといえるだろう。
※ワーキングメモリ=理解力と記憶力
つまり、頭の良い人でない方が効果的ってことですね?💦
ちょっと悲しいけど😭、
すごーくためになるお話でした✨
研究結果から導き出すまとめ
知らないことをテストする
「プレテスト」
約16%も記憶できる量が向上する
これは、その本人の理解力・記憶力の高さに関係なく効果を発揮するらしいですが、
理解力・記憶力に特に自身のない人ほど、バツグンの効果でした。
さらに、同様の結果は以下の研究でも証明されています。
【カリフォルニア大学】散文を読みその内容についてのテスト結果比較
The pretesting effect: do unsuccessful retrieval attempts enhance learning?
【ワシントン大学】大学の講義内容に関する事前テストを行ったグループと行わなかったグループのテスト結果を比較
Testing improves long-term retention in a simulated classroom setting
また、未発表ではありますが、以下の著書から
【ミシガン大学】大学の講義内容に関する事前テストを行ったグループと行わなかったグループのテスト結果を比較 P144〜
https://amzn.to/3j5lpGk
難しいからわからない、勉強してから問題に取り組むという
勉強のセオリーを破壊するような論文でしたね。
この勉強のポイントは、問題を解いたらすぐに答えを確認することが必要です。
ですから、記述問題よりも、マークテストや選択肢のある問題の方が実践するには適していると思います。
できるだけ、短い時間で成績UPを目指し、空いた時間はぐた〜っとしましょー!!
最後に
実際の教育現場でも未だ「科学的学習法」を知らないまま、過ごしている教員も数多くいます。
知らないからと言って、授業が下手とか成績が伸びないわけではありませんが、不器用な方法で勉強していると効果はそこそこ、時間は莫大にとられてしまいます。
いつもより短い時間で同等の結果が得られるのであれば、
時間の節約・労力の節約・自由時間の増大
お得ですよね?
ここまで大変お疲れ様でした。
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